×

ニュース

[2023広島サミット] 議題決定 被爆者の声を NGO連絡会、外務省に要請

 核兵器廃絶日本NGO連絡会(東京)は6日、広島市で来年5月にある先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、核兵器廃絶を求める被爆者の意見を聞いて議題を決めることなどを外務省に要請した。

 「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))など9団体11人が外務省を訪ね、軍縮不拡散・科学部の伊藤茂樹審議官と会談した。要請書で広島サミットは日本が核軍縮に向け「リーダーシップを発揮する機会」と指摘。日本政府と被爆者団体、非政府組織(NGO)が協議する場を設け、その過程を開示するよう求めた。

 連絡会共同代表を務めるICANの川崎哲(あきら)国際運営委員によると、伊藤氏は「要請を踏まえて考えたい」と答えたという。川崎氏は「G7首脳には、ヒロシマのメッセージである核兵器の非人道性を発信してほしい」と話した。

 国連総会に日本が毎年提出する核廃絶決議案に核兵器禁止条約の意義を明記することや、広島市での「国際賢人会議」にNGOを加えることも要請書に記した。(口元惇矢)

(2022年10月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ