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若手外交官 被爆学ぶ 24ヵ国 国連研修で広島入り

 軍縮の専門家を育てる国連の研修で、各国の若手外交官24人が6日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆被害の実態に触れた。ロシアがウクライナに侵攻する中、「再び核兵器が使われない保証はない」と危機感を募らせた。

 核兵器を持つ米国とフランス、パキスタンのほか、カンボジアやガーナなど24カ国から1人ずつ参加。広島国際会議場では、被爆者の小倉桂子さん(85)=中区=から水を飲ませた負傷者が直後に息絶えた体験を英語で聞いた。その後、原爆慰霊碑に花を手向けた。

 アンゴラ外務省のアミナタ・カビナさん(34)はウクライナ情勢に触れ「核兵器が使われないというのは思い込みに過ぎない。いま軍縮を学ぶのは、世界の全ての人にとって重要だ」と指摘。ホンジュラス外務省のネストル・ペレスさん(31)は「核兵器使用を防ぐには廃絶しかない」と訴えた。

 一行は「軍縮フェローシップ」で2~8日の日程で来日。7日は原爆資料館や原爆ドームを見学する。(宮野史康)

(2022年10月7日朝刊掲載)

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