×

ニュース

山口副知事が容認表明 米給油機岩国移転 あす国へ意向伝達

 山口県の藤部秀則副知事は14日、KC130空中給油機15機を米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)から米海兵隊岩国基地(岩国市)へ来年6~9月に移転させるとの政府方針を容認する考えを明らかにした。16日に国へ伝える。

 藤部副知事はこの日、岩国市の県総合庁舎で、岩国市長と山口県の和木、周防大島町の両町長と協議。その後で報道陣に「(沖縄県の)普天間飛行場が継続使用するようなことになれば本末転倒だ」と話し、普天間飛行場を継続使用しないとの国の考えを確認した上で移転を受け入れる意向を伝えるとした。

 協議は冒頭を除いて非公開。県などによると、国に対し、普天間飛行場の全面返還に向けた沖縄の理解が得られるよう最大限の努力を求めることでも一致したという。

 県はこれまで、岩国市の考えを「尊重する」とし、「普天間飛行場の代替施設の完成」としてきた移転条件の見直しを示唆していた。

 岩国市の福田良彦市長は既に移転受け入れを表明している。和木町の米本正明町長、周防大島町の椎木巧町長はいずれも同市の方針を「尊重する」とした。

 藤部副知事たちは16日、東京で菅義偉官房長官、小野寺五典防衛相、岸田文雄外相と面談する。(大村隆)

(2013年12月15日朝刊掲載)

年別アーカイブ