×

ニュース

露の核使用懸念 廃絶を ノーベル賞受け被団協・高校生平和大使 ウクライナ侵攻 収束願う

 ことしのノーベル平和賞にロシア、ウクライナ、ベラルーシの人権団体や活動家が選ばれたのを受け、広島の被爆者や高校生平和大使たちは7日、功績をたたえた。ロシアによるウクライナ侵攻の収束を願いつつ、核兵器の使用を防ぎ、廃絶を実現する活動へ決意を新たにした。

 日本被団協の受賞に備えて広島市役所に待機した代表委員で、広島県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(80)は、ノルウェーのノーベル賞委員会の発表後に記者会見し、受賞者・団体に祝意を示した。ウクライナ侵攻が続く中「ロシアは切羽詰まれば核兵器を使うかもしれない」と懸念し、速やかな廃絶を訴えた。

 国内外で核兵器廃絶を訴えてきた高校生平和大使の第25代となる3人も同席した。国泰寺高3年の荒川彩良(さら)さん(18)=広島市中区=は「平和はいつ崩れ去るか分からない」、県立広島高2年の岡本依純(いずみ)さん(17)=尾道市=は「被爆者を二度と出さないために」などとそれぞれ語り、廃絶に向けた活動継続を誓った。

 広島大付属福山高1年の西川繭可(まゆか)さん(16)=福山市=は人権を守る受賞者たちの活動に関心を寄せた様子。「しっかり調べ、今後の私たちの活動につなげたい」と意気込んだ。(宮野史康)

(2022年10月8日朝刊掲載)

年別アーカイブ