取り壊し検討 アンデルセン旧館 被爆建物の価値 再確認
13年12月16日
広島市中区の本通り商店街に唯一残る被爆建物で、取り壊しも検討されている広島アンデルセン旧館の価値を考えるイベントが14日、中区の市まちづくり市民交流プラザであった。日本都市計画学会中国四国支部が企画し、建築家や市民たち約20人が参加した。
被爆建物に詳しい、南区の都市計画プランナーの山下和也さん(56)が、1925年に三井銀行広島支店として完成し、原爆で壊滅的被害を受けた旧館の歴史を写真や設計図を使って説明。「修復を重ねて活用し続けている過程に価値がある。まちづくりに反映させるべきだ」と訴えた。
イベントに先立ち、現在はパンの販売やレストランなどとして活用されている旧館を見学。案内した畠山裕子店長は、67年に建物を買い取った創業者の故高木俊介氏について「できる限りこの建物を生かす、という強い思いを持っていた」と紹介した。
参加した西区の旅行代理業多賀俊介さん(63)は「被爆建物の価値を再確認できた。一部でも残してほしい」と話していた。(山本洋子)
(2013年12月15日朝刊掲載)
被爆建物に詳しい、南区の都市計画プランナーの山下和也さん(56)が、1925年に三井銀行広島支店として完成し、原爆で壊滅的被害を受けた旧館の歴史を写真や設計図を使って説明。「修復を重ねて活用し続けている過程に価値がある。まちづくりに反映させるべきだ」と訴えた。
イベントに先立ち、現在はパンの販売やレストランなどとして活用されている旧館を見学。案内した畠山裕子店長は、67年に建物を買い取った創業者の故高木俊介氏について「できる限りこの建物を生かす、という強い思いを持っていた」と紹介した。
参加した西区の旅行代理業多賀俊介さん(63)は「被爆建物の価値を再確認できた。一部でも残してほしい」と話していた。(山本洋子)
(2013年12月15日朝刊掲載)