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中央図書館など公園内に残して 広島市に市民団体要望

 広島市中区の中央公園にあるこども図書館を市が現在地に残す方針を示したのを受け、読み聞かせボランティアでつくる市民団体などは12日、市中央図書館と映像文化ライブラリーも公園内に残すよう求める要望書を市に提出した。

 要望書では、現在のこども図書館は手狭で老朽化しており、機能充実を図れないなどと指摘。原爆慰霊碑と原爆ドーム(いずれも中区)を結ぶ南北の軸線上にある中央公園を文化ゾーンと位置付け、3施設を園内で建て替えるよう求めている。本年度内に市中央図書館の整備地を決める日程の延期も要求している。

 「こども図書館移転問題を考える市民の会」や「広島文学資料保全の会」の関係者が市役所で、市生涯学習課に提出した。市民の会の吉田真佐枝さん(67)は「建て替えて長く使える施設の整備を」と要望。田尾雅之課長は「内容を確認したい」と述べた。

 市は9月21日、3施設を集約してJR広島駅前の商業施設エールエールA館(南区)に移す計画を撤回し、こども図書館を現在地に残して機能充実を図る方針を示した。

(2022年10月13日朝刊掲載)

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