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「オバマ大統領を呼ぼう」 団体名決め活動本格化

■記者 明知隼二

 オバマ米大統領を広島に呼ぶ活動をしている広島の中高生15人が27日、広島市などに滞在している米国の留学生たち約20人と中区で討論会を開き、核兵器廃絶の可能性などについて意見を交わした。引き続き開いた中高生たちの会議では、オバマ氏を呼ぶ活動の団体名を決めた。

 討論では、「核兵器をなくせると思うか」との広島の高校生の問いかけに対し、留学生側から「核兵器の技術はすでに確立されているし、世界中から完全に無くすのは難しい」との意見が出た。一方で「それでも廃絶を目指す運動が、二度と核兵器を使わせないためには必要だ」「帰国したら日本の高校生の取り組みを伝えたい」と励ます留学生もいた。

 また、「留学前は広島にまだ放射線が残っていると聞いていた」との留学生の発言に、広島の中高生が驚く一幕もあった。

 広島の中高生たちは続いて会議を開き、オバマ氏の招聘(しょうへい)に取り組む団体の名前を「中高生ノーニュークネットワーク広島」と決めた。「ノーニューク」は英語で核兵器反対を意味するスローガン。まずは核兵器の廃絶を目指す広島の中高生が手を取り合い、つながりを日本内外に広げることをイメージした。オバマ氏の広島訪問を当面の目標とし、近く活動の具体的内容を決める。

(2009年6月28日朝刊掲載)

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