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平和願う心 トロフィーでつないで 男子駅伝へ基町高生制作

 来年1月の天皇杯第28回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(ひろしま男子駅伝)に向け、広島市中区の基町高で16日、生徒たちがトロフィーを制作した。平和記念公園(中区)の原爆の子の像にささげられた折り鶴の灰をうわぐすりに使い、平和への願いを込めた。

 優勝・入賞チーム用のプレート形のトロフィー作りに取り組んだのは、創造表現コースの2年生7人。直径約20~25センチの八つは、花をかたどった切り絵をモチーフにして、それぞれ違うデザインにしている。粘土を使い、焼き物で作る。

 この日は、卒業生の東京造形大造形学部2年横山栞央(りお)さん(20)のアドバイスを受けながら、真剣な表情で作業した。広中花菜江さん(17)=大竹市=は「平和を願う気持ちをトロフィーでつなげてもらえたらうれしい」と選手の手に渡る日を待ちわびていた。

 基町高でのトロフィー作りは、大会の特別協賛企業、大創産業(東広島市)の発案で2019年から続けている。これから赤や青、黄で色付けし、折り鶴を燃やした灰をうわぐすりに使って窯焼きをする。(木原由維)

(2022年10月17日朝刊掲載)

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