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中電の姿勢に批判続々 出雲市 原発審査で住民説明会

 中国電力が島根原子力発電所2号機(松江市鹿島町)の再稼働に向け、原子力規制委員会への申請を目指す安全審査について、島根県出雲市は15日、市役所で住民説明会を開いた。

 中電島根原子力本部の長谷川千晃副本部長が、申請書類に盛り込んだ安全工事の内容を市民約100人に説明。市民5人が質問し、「電力は足りているのになぜ原発を動かすのか」「原発事故の際、責任を負えるのか」など、早期稼働を目指す中電の姿勢を批判する声が相次いだ。「事故時に避難で使う道路の整備状況は」と、同市への質問もあった。

 中電から申請の事前了解を求められた県は13日に容認を表明。原発30キロ圏の鳥取県と出雲、雲南、安来、米子、境港市の意見をまとめるため、出雲市に意見照会していた。同市は住民の声を判断材料にするため説明会を開いた。

 説明会後、同市の長岡秀人市長は「19日の市議会全員協議会に市の考えを示す。早ければ翌日回答する」と、20日にも県に市の意見を伝える方針を示した。(秋吉正哉)

(2013年12月16日朝刊掲載)

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