ケネディ大使「招請状送れば必ず検討」 米大統領の被爆地訪問
13年12月18日
広島・長崎市長要請に回答
広島市の松井一実市長と長崎市の田上富久市長は１６日、東京都港区の在日米国大使館でキャロライン・ケネディ駐日米大使と面会し、オバマ大統領の被爆地訪問を要請した。ケネディ氏は「両市が大統領に招請状を送れば必ず検討すると思います」と応えたという。自身の早期の広島訪問にも意欲を示した。
面会は非公開。両市長は、対話による核実験禁止条約の締結を訴えた父のケネディ大統領の思いを受け継ぐケネディ氏への期待を表明。「日米両国の新たな懸け橋として、オバマ大統領の被爆地訪問の実現に尽力してほしい」との要請文を手渡した。
面会後、松井市長は「言葉の端々に核兵器のない世界を願う気持ちが伝わってきた。早期の広島訪問も前向きに考えると話していた」と説明した。両市が８月６、９日にそれぞれ開く「原爆の日」の式典への出席についても前向きな発言があったという。
ケネディ氏の提案を受け、両市長は、オバマ大統領が来年４月に来日する可能性があることを踏まえ、早急に招請状を送ることを決めた。両市は２００９、１２年にも招請状を送っている。（藤村潤平）
（２０１３年１２月１７日朝刊掲載）
