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給油機移転容認を伝達 山口副知事と岩国市長、官房長官らと会談

 山口県の藤部秀則副知事と岩国市の福田良彦市長は16日、菅義偉官房長官と官邸で会談した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のKC130空中給油機15機を来年6~9月に米海兵隊岩国基地(岩国市)に移転させる政府方針を容認する考えを正式に伝えた。菅氏は「普天間飛行場の返還と名護市辺野古への移設を一日も早く実現できるよう尽力する」と歓迎した。

 藤部副知事は、容認は沖縄の負担軽減への協力と説明。「普天間飛行場の早期返還に向け一層努力してほしい」と求めた。会談には山口県和木町の米本正明、周防大島町の椎木巧両町長も同席した。

 続いて一行は小野寺五典防衛相、岸田文雄外相と面会。米軍に航空機の安全運用を求めることや、部隊移転に伴う地域振興策を求めた。福田市長は3人との会談後、「日本全体で沖縄の負担を分担できるよう、政府の取り組みを期待したい」と話した。

 KC130空中給油機の先行移転を、政府は沖縄の基地負担軽減策の一つと位置付ける。辺野古への移設に向けて提出した埋め立て申請で、沖縄県の承認を得るための環境整備につながるとみている。(坂田茂)

(2013年12月17日朝刊掲載)

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