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殉職隊員の遺志を継ぐ 海自呉で追悼式

 訓練中の事故などで殉職した海上自衛隊員の追悼式が20日、呉市幸町の海自呉地方総監部慰霊碑前であった。隊員や遺族たち約270人が参列した。

 伊藤弘呉地方総監が「海上防衛の礎となった御霊(みたま)の遺志を引き継ぐとともに、変化に挑戦する気概を持ち、困難な任務や訓練でも隊員の安全確保に不断の努力をしていく」と追悼の誓いを述べた。

 参列者全員での黙とうや儀仗(ぎじょう)隊の空砲の後、それぞれが白菊を手に取り献花台に手向けた。遺族代表は「災害救助や海外業務などで国民の期待が高まる中、健康に留意して国防の任務を全うしてほしい」とあいさつした。

 同総監部によると、碑は1980年に建立され、呉地方隊の警備区内で殉職した184人を慰霊している。

(2022年10月21日朝刊掲載)

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