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震災がれき 笑顔の造形 24日から広島 広島大学生が企画展

 東日本大震災で出たがれきを材料に、被災地の子どもたちが作った「笑顔のオブジェ」を紹介する展示会を、広島大(東広島市)の学生ボランティア団体「OPERATIONつながり」が24~28日、広島市中区の県民文化センターで開く。7回にわたる被災地支援活動も写真などで報告、親子で防災・減災を考えるきっかけとする。

 「町のカケラと未来のチカラ」展。ぼこぼこになったバケツ、曲がったスプーン、照明のかさなどをくっつけて形をつくり、顔を描いたオブジェ約100体が並ぶ。2011年3月の大震災で宮城県石巻市の渡波(わたのは)小に避難した子どもたちが作った。

 造形作家で、「ワタノハスマイル」プロジェクトに取り組む犬飼ともさん(山形県)と昨年出会った、「つながり」展示部長で教育学部3年鬼村はるかさん(21)たちが共同企画の準備を進めてきた。

 学生たちは大学や企業の支援を得て、11年9月に被災地訪問を開始。ことし9月の7次隊20人は仙台市や石巻市で10日間活動し、仮設住宅で交流会を開くなどした。

 今回の展示会は「東北で学んだことを広島に還元する」(鬼村さん)狙いも。災害時に家族が集合する場所を記したキーホルダーを、会場に来た子どもたちに作ってもらう企画も用意した。

 午前10時~午後6時(最終日は4時)。無料。中国新聞社などの「届けよう 希望 元気キャンペーン」の支援を受けている。(金山努)

(2013年12月18日朝刊掲載)

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