ネバーギブアップ誓う 坪井さん死去1年 核廃絶へ 箕牧さんが追悼
22年10月25日
前広島県被団協理事長の坪井直さんが亡くなり1年となった24日、後任の箕牧(みまき)智之理事長(80)が広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。核兵器使用の懸念が高まる国際情勢下で、坪井さんが強調してきた「ネバーギブアップ」の精神で、核兵器廃絶を目指すと誓った。
箕牧さんはキクやユリの花束を慰霊碑に手向け、深々と頭を下げた。報道各社の取材に、ロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮の核・ミサイル開発に触れ「核兵器廃絶の訴えは、どうすれば伝わるのか」ともどかしさを吐露。「坪井さんがいつも言っていた『ネバーギブアップ』を改めて思い出したい」と話した。
昨年10月24日に96歳で死去した坪井さんは、爆心地から約1・2キロの富士見町(現中区)で被爆。戦後に中学校教員となり、教え子に被爆体験を語り「ピカドン先生」とも呼ばれた。2000年に日本被団協の代表委員に、04年に県被団協の理事長に就いた。(宮野史康)
(2022年10月25日朝刊掲載)
箕牧さんはキクやユリの花束を慰霊碑に手向け、深々と頭を下げた。報道各社の取材に、ロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮の核・ミサイル開発に触れ「核兵器廃絶の訴えは、どうすれば伝わるのか」ともどかしさを吐露。「坪井さんがいつも言っていた『ネバーギブアップ』を改めて思い出したい」と話した。
昨年10月24日に96歳で死去した坪井さんは、爆心地から約1・2キロの富士見町(現中区)で被爆。戦後に中学校教員となり、教え子に被爆体験を語り「ピカドン先生」とも呼ばれた。2000年に日本被団協の代表委員に、04年に県被団協の理事長に就いた。(宮野史康)
(2022年10月25日朝刊掲載)