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禎子さん紙芝居 英語で上演 安芸府中高生 オンラインで5ヵ国に訴え

 広島で被爆後に白血病のため12歳で亡くなり、平和記念公園(広島市中区)にある「原爆の子の像」のモデルになった佐々木禎子さんの命日である25日、安芸府中高(府中町)の生徒が佐々木さんをテーマにした紙芝居を海外の高校生たちに英語でオンライン上演した。

 同校が提携する米国ハワイ州のメリノール高やニュージーランド・ダニーデン市のオタゴ女子高など5カ国5校に呼びかけて開いた。有志の1、2年生7人がビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、紙芝居「原爆の子さだ子の願い」(汐文社)の画像を映して読み上げた。

 5カ国の高校生約80人が聞き、佐々木さんの兄雅弘さん(81)=福岡県那珂川市=やオバマ前米大統領の妹マヤ・ストロさんも参加した。メリノール高の男子生徒(17)は「今日から平和の大切さを広めていけると感じた」と話していた。

 安芸府中高2年宮本洸亜(こうあ)さん(16)は「平和の大切さが伝わるよう思いを込めた。これからも英語で紙芝居を上演したい」と話していた。(二井理江)

(2022年10月26日朝刊掲載)

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