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大学生2000人 被災地支援へ きっかけバス47プロジェクト

 公益社団法人「助けあいジャパン」(東京)は来年2~3月、東日本大震災の被災地に全国の大学生約2千人をボランティアとして派遣する。防災に関心の高い人材を育成し、被災の記憶の風化防止を目指す。各都道府県にリーダーを置き、広島、島根の両県でも学生リーダーが参加者と支援金を募っている。(永里真弓)

 企画は「きっかけバス47プロジェクト」と呼ばれる。都道府県から約40人ずつが順次、バスを使って岩手県陸前高田市や宮城県南三陸町、福島市などを訪れる。車中泊を含めおおむね2泊4日の日程で、被災者と交流し、不明者の捜索活動などに参加する。

 被災地の力になりたいという学生を見つけ、身の回りから支援の輪を広げていく。災害に向けたネットワークづくりも兼ねる。

 派遣には、交通費や宿泊費などを含み1人当たり費用10万円が掛かる。支援金の目標額は、都道府県ごとに400万円、全国で計約2億円。

 広島県のリーダーを務める県立広島大2年の山口友理恵さん(20)=広島市南区=は、友人のつてを頼りに県内の学生を誘い、支援金は飲食店や病院などにポスターを張って呼び掛けている。14、15日に被災地を訪問した山口さんは「更地が広がっていた。多くの学生と風化防止や防災を考えたい」と話す。

 島根県リーダーの島根大4年村上尚実さん(22)=松江市=も「被災地に関心を寄せるきっかけにしたい」と仲間集めに励む。

 日程は、広島3月1~4日▽山口2月25~28日▽島根2月19~22日▽鳥取2月18~21日▽岡山2月26日~3月1日。助けあいジャパンTel03(3583)2627。

(2013年12月19日朝刊掲載)

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