×

ニュース

[2023広島サミット] 国際会議や見本市 「MICE」広島誘致探る 宮島・大聖院でセミナー

 広島市は26日、国際会議や見本市などの「MICE(マイス)」の誘致に向けたモデル事業を廿日市市宮島町の真言宗大聖院で開いた。約5時間にわたってセミナーや食事会を境内で催し、歴史的な建造物の活用法や、出席者をもてなす方法を探った。来年5月に広島市で開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)の関係者へのアピールにも生かす。

 十一面観世音菩薩(ぼさつ)を安置する観音堂でセミナーを開催。マイス関連事業を手がける「THE J TEAM」(東京)のゲライント・ホルト最高経営責任者(CEO)が、博物館や文化財など特別な体験ができる「ユニークベニュー」の活用を提案した。同業のMICEジャパン(同)の森口巳都留(みつる)社長は「広島の魅力を凝縮した晴れ舞台が必要」と求めた。

 この日は広島県内の自治体や観光関連団体などから50人が出席。勅願堂での護摩行や観音堂での座禅、庭園での立食パーティーも体験した。

 広島市は、県内と山口県東部で大聖院を含めた寺や美術館、歴史的な街並みなど20カ所をユニークベニューに設定している。この日の様子は映像や写真で記録し、広島サミットやメディア関係者へのPRに活用する方針でいる。(榎本直樹)

(2022年10月27日朝刊掲載)

年別アーカイブ