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島根2号機安全審査 雲南・出雲も申請容認 1県5市 きょう回答そろう

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)2号機の再稼働に向けた安全審査申請について、容認を表明した島根県から意見照会されていた雲南市は19日、市議会に意見を付けて申請を認める回答案を示した。出雲市も同日、申請を認める回答を市議会に報告した。

 両市と安来市は20日、県に回答する。鳥取県、境港、米子市は既に回答済みで、島根県から意見照会された原発30キロ圏1県5市はすべて容認回答となる。松江市も同日、容認を表明する予定。

 雲南市は、立地自治体並みの安全協定締結など中電や島根県、国に向けた14項目の意見を付け、申請を認める回答案を市議会全員協議会に示したが、早期申請への反対が相次いだ。意見照会前に容認姿勢を示した県にも「市を軽視している」と批判が出た。

 このため市は、修正案を急きょ作成し、市議会原子力発電対策特別委員会に提示。採決は賛否同数で、委員長決裁で20項目の意見を付けた修正案を了承した。20日の市議会本会議で報告する。

 出雲市は、住民説明会や市議会合同委員会の意見を参考に回答案を修正。15項目の意見付き回答とした。19日の市議会全員協議会では反対もあったが、長岡秀人市長は「審査は再稼働と分けて考え、了承する」とした。(土井誠一、明知隼二)

(2013年12月20日朝刊掲載)

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