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秘密保護法 撤廃意見書案を可決 島根・吉賀町議会 「憲法を蹂躙」

 島根県吉賀町議会(定数12)は、政府が13日に公布した特定秘密保護法の撤廃を求める意見書案を7対4の賛成多数で可決した。近く、安倍晋三首相や森雅子内閣府特命担当相、衆参両院議長に宛てて提出する。

 意見書は、同法を「どんな行政情報も恣意(しい)的に『特定秘密』と指定し、事実上永久的に国民に隠し続けることができる」「国民の『知る権利』が奪われる」と問題視。「強行採決は議会制民主主義を破壊する」と国会審議の拙速さを指摘した上で、「国民主権、基本的人権、平和主義の憲法の基本原則を蹂躙(じゅうりん)する違憲立法であり、撤廃すべき」と求めている。

 同様の意見書案の可決は、島根県の19市町村議会で初。同法をめぐっては、鳥取県議会が17日、慎重な執行を求める意見書案を賛成多数で可決。国会審議中の5日には、庄原市議会が慎重審議を求める決議をしている。(石川昌義)

(2013年12月20日朝刊掲載)

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