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中電の姿勢に批判続々 島根県雲南市、原発審査で説明会

 中国電力が島根原子力発電所2号機(松江市鹿島町)の再稼働に向け、原子力規制委員会への申請を目指す安全審査について、島根県雲南市は18日夜、市内で住民説明会を開いた。

 中電島根原子力本部の長谷川千晃副本部長が、島根原発での災害の想定や、申請書類に盛り込んだ安全対策工事の内容を市民約80人に説明した。

 参加者からは「避難対策は自治体に丸投げなのか」「安全対策の莫大(ばくだい)な費用を再生可能エネルギーの推進に回すべきでは」など、再稼働を急ぐ中電の姿勢を批判する意見が相次いだ。

 また、県が13日に申請容認の姿勢を示したことについても「方針が決まった後に説明会を開いても市民は集まらない」と手続きを疑問視する声もあった。

 速水雄一市長は「市民の意見を聞き、議会と相談して対応したい」と述べ、市議会最終日の20日、県に市の考えを伝えるとした。(明知隼二)

(2013年12月20日朝刊掲載)

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