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フィリピン国際援助隊が呉基地帰港 200人が出迎え

 台風30号の被害を受けたフィリピンで活動した自衛隊の国際緊急援助隊を乗せた海上自衛隊の輸送艦おおすみ(8900トン)と大型護衛艦いせ(1万3950トン)が20日朝、母港の呉基地(呉市)に帰港した。

 午前7時20分ごろ、おおすみ、次いでいせが桟橋に接岸した。帰港行事も開かれ、18日に基地に戻っていた補給艦とわだ(8100トン)を含む3隻で帰国した派遣隊員約800人を、三木伸介呉地方総監と家族たち約200人が出迎えた。

 部隊を指揮した海自隊第4護衛隊群司令の佐藤寿紀海将補は「隊員は任務を一生懸命果たした。到着当時は被災の傷痕が生々しかったが、復興の段階に入った」と話していた。

 20日午後には、航空自衛隊小牧基地(愛知県小牧市)のC130輸送機も帰隊した。

 援助隊は、それぞれ11月中旬に出発し、今月中旬までレイテ島やセブ島北部で活動した。被災地に物資を運んだほか、医療活動にも従事。被災者延べ2646人を診療し、同1万1924人にワクチンも接種した。(小林可奈)

(2013年12月21日朝刊掲載)

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