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有福温泉荘跡地に被爆者向け施設 社福法人理事長が検討 島根県江津

 26日で閉鎖する島根県江津市の被爆者向け宿泊施設、原爆被爆者有福温泉療養研究所「有福温泉荘」の跡地に、広島の社会福祉法人理事長が新たな被爆者向け宿泊施設と福祉施設の建設を検討し、来年2月末に結論を出す意向を20日、同市に伝えた。

 検討しているのは社会福祉法人かきつばた福祉会(広島市東区)の山田忠義理事長。同福祉会は跡地(約3200平方メートル)に、新たな被爆者宿泊施設に併設する特別養護老人ホームの建設を目指したが7月、浜田地区広域行政組合の選定に漏れ、断念した。

 その後、山田理事長が個人で、被爆者宿泊施設(20床)と要介護者向けショートステイ施設(20床)の新設を検討していた。

 この日、江津市の武本靖健康福祉部長を訪問。試算では赤字経営となるが、建設費や運営費を精査して結論を出すと伝えた。山田理事長は「施設の稼働率や職員確保の難しさを考えると、現時点では厳しい。黒字が見込めない場合は計画を断念する」としている。(森田晃司)

(2013年12月21日朝刊掲載)

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