×

ニュース

銀幕の世界 熱気感じよう 広島国際映画祭 18日から29作品上映 海外ゲスト 3年ぶり 片渕須直監督ら意見交換会も

 「広島国際映画祭2022」が18~20日、広島市中区のNTTクレドホールを主会場に市内4カ所で開かれる。広島ゆかりの映画を中心に13カ国の計29作品を上映。藤井道人監督の恋愛映画「余命10年」がオープニングを飾り、ダブル主演の小松菜奈、坂口健太郎とともに3人でゲスト参加する。新型コロナウイルス禍で見送っていた海外ゲストが3年ぶりに復活する。(木原由維)

 オープニングの「余命10年」の上映後に藤井監督たちゲスト3人が登壇。前身の「ダマー映画祭inヒロシマ」から8回目の参加となる藤井監督が、広島への思いなどを語る。また今年6月に72歳で死去した映画プロデューサー河村光庸(みつのぶ)さんが手掛けた4作品の追悼上映もある。このうち藤井監督のネットフリックス配信のドラマ版「新聞記者」は全6話をオールナイトで取り上げる。

 広島関連プログラム「ヒロシマEYE」は5作品。芥川賞作家今村夏子さん(安佐南区出身)の同名小説を原作に広島で撮影した「こちらあみ子」は、上映後に森井勇佑監督や主演の大沢一菜(かな)たち5人が登場する。2018年7月の西日本豪雨を題材に広島で撮影した「とべない風船」も上映後、宮川博至(ひろゆき)監督と主演の東出昌大がトークを披露する。

 海外ゲストが3年ぶりに出演し、韓国映画「ジョゼと虎と魚たち」のキム・ジョングァン監督たちが来日する予定。コンペティションは行わない。

 意見交換会では「この世界の片隅に」の片渕須直監督をはじめ3人が日ごとに登壇する。広島で被爆した故田坂具隆監督の「長崎の歌は忘れじ」の上映もある。8月にあった「ひろしま国際平和文化祭」のアニメコンペティションの受賞作などを上映するプログラムも用意する。

 開幕式を含む「余命10年」の指定席券は3千円(完売)、片渕監督の意見交換会の指定席券は2500円。八丁座(中区)で上映する「新聞記者」などは鑑賞券が別途必要。他の作品を自由に鑑賞できる1日券は2500円(前売り2千円)で、中学生以下は無料。映画祭事務局☎082(228)5226。

(2022年11月5日朝刊掲載)

年別アーカイブ