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建物の歴史・意匠知って 広島でフェスタ開幕

 魅力的な建物を巡るイベント「ひろしまたてものがたりフェスタ」が4日、広島市内で始まった。研究者たちでつくる実行委員会が主催し、歴史的建造物やデザインの優れた公共施設など29カ所で6日まで順次、開かれる。12、13日は呉市の8カ所でもある。

 初日は市営基町高層アパート(中区)や県立広島大広島キャンパス図書館(南区)でガイドツアーがあったほか、建築士たちの仕事場も公開された。中区の大旗連合建築設計では、会話が弾みやすいように動線や内装を工夫した社屋を社員が案内。南区の主婦土橋文子さん(63)は「人を大事にした造りだと分かった」と感心していた。

 市内では、被爆建物の旧陸軍被服支廠(ししょう)(南区)の敷地内を5日午前10時~午後2時半、旧広島逓信病院外来棟(中区)を同日午後1時半~4時に自由見学できる。

 その他の施設の公開時間は同フェスタの公式サイトで確認できる。実行委によると、ガイドツアーは予約枠がほぼ埋まっているという。(新本恭子)

(2022年11月5日朝刊掲載)

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