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平和願う大作…全曲披露 佐村河内守「HIROSHIMA」 28日に広島 2月に岡山

 広島市佐伯区出身で被爆2世の作曲家佐村河内(さむらごうち)守(50)が手掛けた交響曲第1番「HIROSHIMA」が28日、同市中区の広島文化学園HBGホールで響く。初の全国ツアーの一環。広島交響楽団が、3楽章からなる約80分の「全曲」を初めて奏でる。

 35歳で聴力を失った佐村河内が、平和への思いを込めて2003年に完成させた大曲。11年に収録されたCDは、10月現在で出荷枚数18万枚を突破し、クラシックでは異例のヒットを続けている。

 故郷の広島市では、08年に地元で開かれた主要国(G8)下院議長会議(議長サミット)の記念コンサートで、広響が第1、3楽章を世界で初めて演奏して以来の披露。100人近い大編成で迫力のサウンドを響かせる。佐村河内も会場を訪れ、終演後の舞台に立つ予定だ。指揮は金聖響(きむせいきょう)。

 午後2時開演。中国地方では2月2日午後2時半から、岡山市北区の岡山シンフォニーホールでも広響が演奏する。ともに7500~5千円。広島公演は完売した席もある。サモンプロモーション・フリーダイヤル(0120)499699。(松本大典)

(2013年12月21日朝刊掲載)

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