ニュース

　ひろしまフラワーフェスティバル（ＦＦ）実行委員会は７日、例年５月の大型連休中に広島市中区で開いてきたＦＦの日程について、２０２３年は６月１０、１１日の２日間に変更する方針を固めた。市内で同年５月１９～２１日にある先進７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）の円滑な開催に配慮した。祭りの活気や華やかさを象徴してきた平和大通り（中区）でのパレードが４年ぶりに復活する見通し。

　ＦＦは例年、５月３～５日に平和大通り一帯でステージイベントやパレードを繰り広げてきた。近年の来場者は３日間で延べ約１６０万人に上る。警備面などでサミットの円滑な開催に影響が出ないよう、日程の変更を決めた。サミット後は広島への観光需要が高まり、集客効果も期待できるとみられる。

　計画では２３年のＦＦは、例年の３日間から２日間に短縮。新型コロナウイルス禍で見送ってきた、平和大通りでの花の総合パレードやきんさいＹＯＳＡＫＯＩパレード、観光物産展はいずれも開く方向で検討している。

　ＦＦは１９７７年にスタート。コロナ禍以前の１９年は３日間でステージイベントやパレードに延べ約８５０団体、計２万人以上が出演していた。２０年に新型コロナの感染拡大で初めて中止となり、２１年はオンライン配信で開催。今年は広島国際会議場（中区）でのステージイベントを中心に規模を縮小して開いた。（石井雄一）

（２０２２年１１月８日朝刊掲載）