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オバマ氏がメッセージ 国際賢人会議で調整 広島再訪困難か

 政府が12月10、11日に被爆地広島市で初会合を開く「国際賢人会議」について、現職米大統領として初めて広島を訪れたオバマ氏がビデオメッセージを寄せる方向で日米両政府が最終調整していることが9日、分かった。政府関係者が明らかにした。岸田文雄首相は2016年に次ぐ広島再訪を望んでいたが、今回はかなわない見通しだ。

 オバマ氏は16年5月に原爆慰霊碑の前でスピーチし「核兵器のない世界」への決意を示した。現大統領のバイデン氏は当時の副大統領で、オバマ氏出席のインパクトは大きいとみた日本側が参加を打診していた。

 会議には、国内外の核軍縮の有識者のほか、今年8月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議で議長を務めたアルゼンチンの外交官スラウビネン氏、首相が外相時代に米国務次官として軍備管理などを担ったゴッテメラー氏らが出席する見通しだ。(樋口浩二)

(2022年11月10日朝刊掲載)

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