取り壊し検討アンデルセン旧館 思い出 市民ら語る 広島市中区
13年12月24日
取り壊しが検討されている被爆建物の広島アンデルセン旧館(広島市中区)の「思い出を語る会」が21日、旧館に建て増しされた同新館であった。
市民たち約20人が参加し、それぞれの思い出を発表。「石造りの洋館でフランスパンを買うのが好きだった」「県外の知人に自慢できる場所」などと語り合った。
旧帝国銀行広島支店だった旧館は、爆心地から360メートルで被爆。アンデルセングループ(中区)が1967年に購入したが、耐震工事に多額の費用がかかることが判明したことなどから、取り壊しも検討している。
語る会は、都市計画の歴史を研究する広島諸事・地域再生研究所(中区)が企画した。同研究所の石丸紀興代表は「保存か解体かの議論は横に置き、広島の文化に果たしてきた役割を記録したい」と説明。語る会の様子を録画したDVDを同グループに贈るという。(和田木健史)
(2013年12月22日朝刊掲載)
市民たち約20人が参加し、それぞれの思い出を発表。「石造りの洋館でフランスパンを買うのが好きだった」「県外の知人に自慢できる場所」などと語り合った。
旧帝国銀行広島支店だった旧館は、爆心地から360メートルで被爆。アンデルセングループ(中区)が1967年に購入したが、耐震工事に多額の費用がかかることが判明したことなどから、取り壊しも検討している。
語る会は、都市計画の歴史を研究する広島諸事・地域再生研究所(中区)が企画した。同研究所の石丸紀興代表は「保存か解体かの議論は横に置き、広島の文化に果たしてきた役割を記録したい」と説明。語る会の様子を録画したDVDを同グループに贈るという。(和田木健史)
(2013年12月22日朝刊掲載)