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広島アンデルセンが大賞 デザイン賞 被爆外壁の意匠生かした建て替えを評価

 広島市中区の本通り商店街にある被爆建物の広島アンデルセンが、市の「ひろしま街づくりデザイン賞」の大賞に選ばれた。被爆した外壁の意匠を生かしながら建て替えた点などが評価された。

 広島アンデルセンは2020年8月に建て替えを終えて再オープンし、パンの売り場やレストランからなる。5階建ての2階部分に旧店の被爆壁の一部を移設。2、3階部分の外観は、銀行の店舗として1925年に完成した当時の姿を復元している。

 有識者でつくる同賞の選考審議会は「街の記憶の継承という観点からも重要な役割を担う建築物」と評した。建物を所有するアンデルセン・パン生活文化研究所の沼田二郎社長は「建て替えの反響が大きく、被爆を経験した建物への市民の思いを再確認した。新店でも感謝の気持ちを込めてパンを焼き続けたい」と受賞を喜んでいる。

 デザイン賞は18回目。今回は146件の応募があり、大賞と部門賞、奨励賞の計12件が選ばれた。25日に中区の紙屋町地下街シャレオで表彰式があり、受賞作品はパネル展示される。(川上裕)

(2022年11月10日朝刊掲載)

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