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原爆ドーム周辺高さ規制 撤回請願 市議会委が採択

■記者 滝川裕樹

 広島市議会建設委員会は29日、原爆ドーム周辺(中区)の建物の高さ規制をする市の方針について、白紙撤回を求める住民グループの請願を採択した。

 「バッファゾーンを考える住民の会」(小林貞江代表)が2月、市議会に請願を提出し、継続審議となっていた。同会は「行政側の意向を押し付けた形となっている」と訴えている。

 この日の建設委では、木山徳和氏(自民新政ク、中区)が「住民不在の制限には、厳しい見方をしないといけない」と請願を支持する考えを表明。採決の結果、賛成多数で採択した。本会議での採決は7月1日。

 市の景観計画素案は、原爆ドームのバファーゾーン(緩衝地帯)区域を対象に、新築や増改築について高さを20~50メートルに規制する内容。市は昨年度中の計画策定を目指していたが難航している。

(2009年6月30日朝刊掲載)

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