×

ニュース

「核兵器なくさねば」 スロベニア議長、慰霊碑献花

 北大西洋条約機構(NATO)加盟国のスロベニアのアロイズ・コウシュツァ国民評議会議長が10日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。原爆資料館で被爆の実態に触れ、「核兵器をなくすべきだ」と強調した。

 コウシュツァ議長は慰霊碑に花輪を手向けた後、滝川卓男館長の案内で資料館を見学。焼け焦げた三輪車などに見入った。中国新聞の取材に「核の威嚇をする人々がいる。広島や長崎の苦しみを理解しなければならない。核兵器で問題は解決しない」と訴えた。

 これに先立ち、松井一実市長と広島国際会議場で面会した。松井市長は「威嚇ではなく対話による外交を促す発信をし、為政者の考え方を変える社会環境をつくりたい」と発言。平和首長会議の加盟都市増加へ、協力を求めた。

 コウシュツァ議長は日本とスロベニアの外交関係樹立30年に合わせ、参院の招きで来日した。(小林可奈)

(2022年11月11日朝刊掲載)

年別アーカイブ