×

ニュース

被爆体験記朗読 願い継承 原爆資料館 180人 平和の尊さ考える

 被爆体験記の朗読や平和をテーマにした映像作品の上映を通じ、被爆者の思いを伝える「みんなで伝え合おうヒロシマ・ナガサキ広島の会」が12日、広島市中区の原爆資料館であった。約180人が来場し、平和の尊さを考えた。

 元中国新聞カメラマンの故松重美人さんの体験記を朗読したのは、五日市高3年日坂菜々子さん(17)、廿日市高2年正田杏奈さん(17)、呉三津田高1年岡野内ひかりさん(16)の3人。被爆直後の市内の惨状になかなかシャッターが切れなかった心情を切々と読み上げ、拍手を浴びた。日坂さんは「鬼気迫る情景を声色に込めた」と話していた。

 被爆者の記憶を継承しようと、市内の朗読ボランティアたちが企画し、昨年に続き2回目。合唱や中高生による映像作品の上映もあった。動画投稿サイトのユーチューブで視聴できる。(政綱宜規)

(2022年11月13日朝刊掲載)

年別アーカイブ