永井博士のバラ 現在地に残して育成 関係者ら 来春までに柵設置
13年12月24日
広島市中区の平和大通り緑地帯にある長崎の被爆医師、永井隆博士(1908~51年)ゆかりのバラの木が衰弱した問題で、この木を88年に植えた民間団体の関係者らは、現在地に残したままで育てることを決めた。
周囲の土が踏み固められて根が弱っているため、来年春までに柵を設置。土も入れ替える。1年後をめどに市に寄贈。管理してもらうという。団体に関わっていた正本良忠さん(81)=西区=らが、緑地帯の管理を担当する中区役所と話し合い、移転ではなく、現在地での生育を選んだ。
万一、枯れた場合に備えて、市植物公園で永井博士のバラとして接ぎ木で育てられている同じ品種の1株を、そばに植える予定。
正本さんは「長崎との交流の証しとして、きちんとバラを残していく。平和を訴え続けた永井博士の功績についても広く知ってもらえるようにしたい」と話している。(増田咲子)
(2013年12月23日朝刊掲載)
周囲の土が踏み固められて根が弱っているため、来年春までに柵を設置。土も入れ替える。1年後をめどに市に寄贈。管理してもらうという。団体に関わっていた正本良忠さん(81)=西区=らが、緑地帯の管理を担当する中区役所と話し合い、移転ではなく、現在地での生育を選んだ。
万一、枯れた場合に備えて、市植物公園で永井博士のバラとして接ぎ木で育てられている同じ品種の1株を、そばに植える予定。
正本さんは「長崎との交流の証しとして、きちんとバラを残していく。平和を訴え続けた永井博士の功績についても広く知ってもらえるようにしたい」と話している。(増田咲子)
(2013年12月23日朝刊掲載)