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[2023広島サミット] 感染症の対策 G7で議論へ 首相、必要性言及

 岸田文雄首相は11日の参院本会議で、来年5月に広島市で開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)を巡り、新型コロナウイルス禍を踏まえ、感染症について「パンデミック(世界的大流行)を含めた将来の健康危機への予防、対応を強化するため議論を行う必要がある」との認識を示した。

 公明党の山本博司氏の質問に答えた。首相は広島サミットで、コロナ禍への対応で得られた教訓を加味して感染症対策を議論する必要性に言及。「国際保健は重要課題の一つと位置付けられている。具体的にどのような成果を目指すかについては今後、G7メンバーとも相談する」と語った。

 パンデミックへの予防、対応の拡充に向けては「国際的な枠組みの強化や、コロナ禍で後退した国際保健課題への対応を主導していきたい」と述べた。誰もが適切な医療を受けられる「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」の達成にも意欲を見せた。(境信重)

(2022年11月12日朝刊掲載)

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