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首相、初日にあいさつ 国際賢人会議 広島で来月10・11日 外相「立場超え知恵を」

 林芳正外相は11日の記者会見で、岸田文雄首相が提唱した「国際賢人会議」の初会合を12月10、11の両日に広島市で開くと発表した。ウクライナを侵攻するロシアが核による脅しを繰り返す中、首相が掲げる「核兵器のない世界」に向けた道筋について「核兵器保有国と非保有国の双方の参加者が立場を超えて知恵を出し合う場としたい」と強調した。

 岸田首相は10日の開会セッションであいさつする。首相が外相時代の2017年に創設した前身の「賢人会議」と同じく、座長は熊本県立大の白石隆理事長(国際政治)に依頼。他に出席する有識者や政治指導者について、林氏は「調整中」とするにとどめた。

 政府関係者によると、16年に現職の米大統領として初めて広島を訪れたオバマ氏がビデオメッセージを寄せる。8月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議で議長を務めたアルゼンチンの外交官スラウビネン氏たちも加わる。

 国際賢人会議は首相が20年10月に出した著書で唱えた。国内外の有識者による賢人会議を発展させ、現職と元職の政治リーダーにも顔ぶれを広げた。23年度も開く。 (樋口浩二)

(2022年11月12日朝刊掲載)

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