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沖縄と被爆地 思い重ね 広島 玉城知事、慰霊碑に献花

 沖縄県の玉城デニー知事が11日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。米軍基地を抱える沖縄と、核兵器廃絶を訴える被爆地を重ね「平和のための行動を続けなければいけない場所。発信をつなげたい」と訴えた。

 玉城知事は碑前に花束を手向け、約40秒間じっと頭を下げた。報道各社の取材に「日本からは決して戦争をしないという祈りを届けた」と話した。

 広島県庁では湯崎英彦知事に面会。「基地がある場所だけではなく、国民全体の課題だ」と述べ、米軍基地問題への理解と協力を求めた。湯崎知事は広島県内で相次ぐ米軍機による低空飛行を問題視した。

 また玉城知事は広島市役所も訪問。「基地と軍事力、核兵器に対してどう行動していくかが、私たちの運命を決める」と説く松井一実市長に対し、「若い人が自分で判断する力を身に付けけてほしい」と応じた。

 玉城知事は沖縄県主催の全国キャラバンの一環で市を訪れた。12日に市内で講演する。(宮野史康、永山啓一)

(2022年11月12日朝刊掲載)

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