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スティングにジャクソン・ブラウン 広島 洋楽の春心待ち 来年3月 相次いで公演

 海外大物ミュージシャンの来年3月の広島公演が相次いで決まった。グラミー賞17回受賞を誇る英国のスティング(71)は18年ぶり、米国のジャクソン・ブラウン(74)は6年ぶりのステージとなる。環境問題をはじめ時代の病巣と人間の愚かさに警鐘を鳴らし続け、強い影響力のあるシンガー・ソングライターの2人。被爆地でどんなメッセージを発信するか、ファンの注目を集めそうだ。

 広島から日本ツアーをスタートするスティング。ユーチューブ再生回数が10億回を超える名曲「見つめていたい」をはじめ、ポリス時代も含む楽曲の中から演奏する。受け入れるHIGHERSELF社長の髙波秀法さん(53)は「混迷する世界状況の下、広島でどんな曲を選び、何を語るのか非常に興味深い」と話す。

 ジャクソン・ブラウンはこれまで、「広島を忘れない」「世界のリーダーが全員広島を訪れて、原爆がもたらす結果を学ぶべきだ」とメッセージを寄せ続けてきた。広島公演を長年手がける夢番地取締役の朝山徹さん(57)は「音と詞で思いを伝える誠実な姿勢は一貫している。広島ならではのサプライズがあるかも」と期待する。他の海外勢も広島公演を予定しており、洋楽ファンには楽しみな春になりそうだ。

 スティング公演は3月8日、広島市西区の広島サンプラザ。2万5千~1万9千円。HIGHERSELF☎082(545)0082。ジャクソン・ブラウン公演は3月22日、中区のJMSアステールプラザ。1万4千~1万3千円。夢番地☎082(249)3571。(渡辺敬子)

(2022年11月12日朝刊掲載)

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