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田母神氏 8・6講演 日程変更を要請 広島市長

■記者 東海右佐衛門直柄、吉原圭介

 8月6日に広島市で講演を予定している田母神俊雄・前航空幕僚長と、主催する日本会議広島に対し、秋葉忠利市長は29日、日程の変更を求める要請書を送った。

 秋葉市長は「表現の自由という視点で考えれば、いつどこで何を発言するかは自由」としたうえで、政府に核武装を求める田母神氏が「原爆の日」に被爆地で講演することは「被爆者や肉親を失った遺族の悲しみを、いやが上にも増す結果となりかねない」と強調。講演日程の変更を求めている。

 田母神氏は昨年10月末、歴史認識に関する政府見解を否定する論文を発表し、航空幕僚長を更迭された。

 8月6日の講演について田母神氏は今月20日、中国新聞の取材に対し「核兵器は絶対に使われることのない兵器だが、持つか持たないかで国際的な発言力が全然違う。日本のために核武装するべきだと考えており、講演ではそこに触れることになると思う」と話した。広島では「ヒロシマの平和を疑う」と題して講演する予定。

(2009年6年30日朝刊掲載)

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