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広島の看護師、レバノンへ 日本赤十字社派遣 医療の質向上へ指導

 日本赤十字社は広島赤十字・原爆病院(広島市中区)の看護師日隈(ひのくま)妙子さん(47)を12月から半年間、中東レバノンに派遣する。パレスチナ難民キャンプにある病院で看護師たちの技術指導に当たる。日本赤十字社は2018年からレバノンへの医療支援を始め、県内からの派遣は初めて。

 16日、病院の1階ロビーで壮行会があった。医師や看護師たち約100人が参加し、古川善也院長は「国際支援は赤十字の基本の活動。そのトップランナーとして、病院の医療システムを伝えてきてほしい」と激励。日隈さんは「現地スタッフの思いに寄り添いながら、医療の質向上に努めたい」と力を込めた。

 日隈さんは日本赤十字社が派遣する医師1人や他の看護師1人と活動する。深刻な経済危機に直面しているレバノンは新型コロナウイルス禍などで混乱を深め、医療スタッフの確保や新しい医療技術の習得がままならない状況という。日隈さんは自らの経験やスキルを役立てたいと志願した。(新本恭子)

(2022年11月17日朝刊掲載)

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