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[2023広島サミット] 西飛行場跡地に警備ヘリ発着場 広場計画1年遅れ 1~7月限定

 広島市で来年5月にある先進7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせ、広島県は広島西飛行場跡地(西区)の一部に警察が使う警備用ヘリの臨時発着場を設ける方針を固めた。期間は来年1月10日から7月末までの約7カ月間。この影響で市が現地で造成中の「多目的スポーツ広場」の利用開始が1年程度遅れ、2024年度になる見込みだ。

 臨時のヘリ発着場は、飛行場跡地南端の4・6ヘクタールに設ける。少年野球やサッカーができる人工芝グラウンドなど多目的スポーツ広場の予定地が含まれており、市が今夏から造成工事を進めていた。臨時のヘリ発着場の設営や運営、撤去作業が行われる間は中断する。

 県警は通常、飛行場跡地の北端にある広島ヘリポート(11・3ヘクタール)を警察航空隊のヘリの発着地にしている。広島ヘリポートには大型機1機と中型機13機が駐機可能だが、サミット開催中は各国の要人たちを移送する複数のヘリが利用する可能性がある。上空の警備を強化するため、県外からも広島に警備用ヘリを集める必要も見込まれ、県は別の拠点を設ける必要があると判断した。(久保友美恵)

(2022年11月17日朝刊掲載)

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