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[2023広島サミット] 毒物テロ想定 対応手順確認 広島県警や消防本部など訓練 府中の大型商業施設

 来年5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)を見据え、広島県警や府中町消防本部などは17日、同町の大型商業施設イオンモール広島府中で、毒物を使ったテロの対処訓練をした。施設従業員を含め約130人が参加し、現場の規制から毒物の撤去までの手順や連携を確認した。

 施設の入り口にサリンが置かれ、複数の負傷者が出たとの想定。警備員が体調不良を訴える人を発見し、訓練はスタートした。従業員たちは客が現場に近づかないよう周囲を規制。通報を受けて駆け付けた防護服姿の救助隊員が、目や喉の痛みなどを訴える人をテントに運び、除染作業に当たった。警察官も防護服を着用し、サリンに見立てた液体が入った袋を慎重に回収した。

 県警機動隊の柳原克良中隊長は「商業施設や消防と連携が図れて有意義だった。今後も関係機関と連携し、安全安心にサミットを終えられるように取り組んでいきたい」と力を込めた。(浜村満大)

(2022年11月18日朝刊掲載)

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