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こども図書館など再整備計画 市民の提言を冊子に 利用団体

 広島市中区の市中央図書館など3施設の再整備計画で、読み聞かせボランティアたちでつくる「こども図書館移転問題を考える市民の会」が市民の提言を冊子にまとめ、市へ提出した。読書環境の向上などを求めている。

 新たな図書館について、署名活動やワークショップを通じて集めた市民の意見を紹介。こども図書館に関しては、現在地の中央公園内での建て替えを念頭に、読み聞かせスペースの充実やリラックスして読書できる空間の整備を望む意見が並ぶ。理想の図書館像としては「平和記念公園と一体」「緑に囲まれている」「親子で過ごせる」などの声が寄せられた。

 メンバーの吉田真佐枝さん(67)=佐伯区=は「市民は図書館の将来像を真剣に考えている。市はしっかりと耳を傾け、再整備に取り組んでほしい」と話した。

 再整備計画を巡って、市は昨年11月、中央図書館、こども図書館、映像文化ライブラリーをJR広島駅前の商業施設エールエールA館(南区)に移す計画を公表。市民意見を踏まえ、今年9月、こども図書館は現在地に残す方針に転じた。(余村泰樹)

(2022年11月18日朝刊掲載)

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