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原爆供養塔を美しく 新年前に30人が落ち葉清掃

 広島戦災供養会は22日、平和記念公園(広島市中区)にある原爆供養塔とその周辺を清掃した。犠牲者に安らかに新年を迎えてもらおうと、メンバーは落ち葉がたまる晩秋のこの時季に毎年集まっている。

 供養会や区女性団体連合会の会員、市職員たち計約30人が参加。全員で黙とうした後、直径16メートル、高さ3・5メートルの盛り土の上に積もった落ち葉をかき集めた。市職員は、約7万人といわれる身元不明の犠牲者の遺骨が安置された納骨堂の床や棚を拭いた。

 今年はロシアがウクライナに侵略し、核兵器の使用を示唆した。供養会の畑口実会長(76)は「来年こそは平和な一年になってほしいと祈りながら作業した」と語った。(下高充生)

(2022年11月23日朝刊掲載)

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