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「核廃絶 広島の声重要」 1月退任 フィンICAN事務局長

 核兵器禁止条約の制定に貢献した非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))の事務局長を2023年1月末で退くベアトリス・フィン氏(40)が24日、中国新聞の単独インタビューにオンラインで応じた。18年の広島市の初訪問について「モチベーションを維持するために、とても重要な体験になった」と振り返った。

 フィン氏は「広島の人たちは誰よりも核兵器について知っている」と指摘。広島市初訪問時に平和記念公園(中区)を訪れ、被爆者と面会しており、「広島の人々の声はとても重要で、その声はさらに強くなる必要がある」と、「核兵器のない世界」に向けた被爆地の発信に期待した。

 フィン氏はスウェーデン生まれの人権活動家で、14年にICANの事務局長に就任。ICANは17年にノーベル平和賞を受賞した。(小林可奈)

(2022年11月25日朝刊掲載)

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