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なぜ露は侵攻するの? 江津で児童・高校生が合同授業

 日露戦争時、敵国のロシア艦船乗組員を住民が救助した歴史がある島根県江津市で、小学生と高校生がロシアとウクライナの戦争について考える合同授業があった。群読やクイズを通じ、歴史や文化などの背景について理解を深めた。

 授業は22日に江津工高であり、同校生徒15人と高角小5年の31人が参加した。児童は日露戦争時の救助劇を再現した群読を高校生に披露。地元とロシアとの思わぬ関わりや敵国でも助ける慈愛の精神を紹介した。

 高校生は、現代社会の授業で学んだ両国の豆知識に関するクイズ38問を児童に出題。「なぜロシアはウクライナを攻めるのか」「みんなが平和に生きるために大切なことは」などと問いかけ、一緒に考えた。

 両国の国旗の色をイメージした手まり形の和菓子作りにも取り組んだ。曽我桃冴(とうご)さん(18)は「両国の文化を学んだことで、なぜ戦争が起きたかを考えるきっかけになった」と話していた。(土井和樹)

(2022年11月25日朝刊掲載)

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