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慎重発言目立つ 知事や市長 首相靖国参拝

 中国地方の首長は、安倍晋三首相の靖国神社参拝について、賛否への言及を避けるなど慎重な発言が目立った。

 岡山県の伊原木隆太知事は「戦没者を悼む気持ちは理解できるが、周辺諸国との摩擦を懸念する意見があることも分かる」と述べた。岡山空港(岡山市北区)のソウル線は、来年2月からの毎日運航復活が決まったばかり。「どのような影響が出るかは分からない」

 5月に韓国・釜山広域市中区と友好交流意向書を結んだ尾道市の平谷祐宏市長は「コメントする立場にない」と強調。「現段階で友好都市としての取り組みに支障が出るとは考えていない」とした。

 広島市の松井一実市長は「首相が私的な立場で、戦争犠牲者に敬意を表する行為は、戦争責任の議論を除けばあってもいい」とした上で「市長として評価を下せない」と語った。

 広島県の湯崎英彦知事は「コメントする立場にはない」、島根県の溝口善兵衛知事も「コメントは差し控える」とした。

(2013年12月27日朝刊掲載)

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