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モザンビーク内戦 体験語る 世界平和への貢献誓う JICA中国研修員のタメレさん

 アフリカ南部のモザンビーク出身で、国際協力機構中国センター(JICA中国)研修員のタメレ・エジーデ・フェニャセさん(40)が、広島市中区の原爆資料館で、母国での内戦の体験を語った。

 タメレさんは、独立戦争や内戦が1960年代から約30年続いた母国の歩みを紹介。幼少期に住んでいた村が襲撃され、亡くなった人の遺体が埋められる様子や、学校で武器を持たされて襲撃に対応する訓練を受けた経験を報告した。母国の政府機関で関わる人権擁護活動にも触れ、「私なりのやり方で世界の平和に貢献したい」と強調した。

 JICA中国が主催する「HIROSHIMAピーストーク」の一環。今月中旬にあったイベントには約20人が参加し、タメレさんとの意見交換もあった。呉市の特別支援学校教諭山口万葉(まよ)さん(28)は「テレビで見るような内戦や戦争の話に衝撃を受けた」と話していた。(堅次亮平)

(2022年11月26日朝刊掲載)

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