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[2023広島サミット] 会場候補地 初の説明会 元宇品町 住民「速やかな情報提供を」

 来年5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、広島県内の官民でつくる広島サミット県民会議は25日、主会場候補のホテルがある南区元宇品町で、地元住民向けの説明会を初めて開いた。規制内容など固まっていない点が多く、住民から今後の速やかな情報提供を求める声が上がった。

 住民34人が参加。説明側は県警や県、市の担当者も並んだ。冒頭、県民会議事務局の山本栄典次長は「首脳たちに来て良かった、地元の皆さんに開催して良かったと思われる会議を目指したい」とあいさつした。

 その後の非公開のやりとりでは、第6管区海上保安本部の担当者がサミット会期中、周辺海域での船の航行を自粛するよう広く促す方針を説明。住民からは、道路の修繕要望などが出たという。

 終了後、山本次長は報道各社の取材に「安全で円滑な開催には地元の理解と協力が必要」と語り、情報を随時提供する姿勢を示した。元宇品町内会の門隆興会長は「迷惑だ、との声は出なかった。サミットが成功し、自然豊かな小さな島が知られる機会になればうれしい」と話した。

 この日は町内の事業者への説明会もあり、31社計38人が参加した。(田中美千子)

(2022年11月26日朝刊掲載)

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