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[2023広島サミット] 広島産食材や外相会合ゆかりのプラン 歓迎ムード 食で盛り上げ 市内のホテル企画

 2023年5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向けた歓迎機運を高めようと、市内のホテルが食の催しや特別プランを企画している。参加国や広島県特産の食材を使ったメニュー、16年に市内であった外相会合ゆかりのプランを用意。ホテルでの会食や広島のグルメの魅力を発信する。(標葉知美)

 南区のホテルグランヴィア広島は7カ国の食材を使った料理の食事会を9日に開く。ホテル内7カ所の飲食施設のシェフが考案した料理や、参加国にちなんだ飲み物をビュッフェ形式で提供。県産米を使った7種のすしや、フランス産トリュフ使用のソースを添えたスズキのパイ包みを並べる。各国の音楽の生演奏もある。料金は1万8千円で先着150人。

 新型コロナウイルス禍で、宴会での利用は低迷が続く。木曽秀樹企画部長は「サミットを盛り上げるとともに、市民や観光客にホテル会食の魅力を伝えたい」と語る。

 南区のグランドプリンスホテル広島は、主会場となった16年の外相会合にちなんだ特別コースを忘年会・新年会のプランに加えた。当時外相だった岸田文雄首相とカナダの外相がワーキングディナーで食べた料理をアレンジした。

 コースは16~18年に販売し、以降は客の希望があれば応じていた。サミットの主会場候補になり、問い合わせが増えたため23年2月28日までの期間限定で販売する。飲み放題付きで1万6千円。弓手理史マーケティングアシスタントマネジャーは「主会場に決まれば万全の態勢で協力したい」と意気込む。

 中区のリーガロイヤルホテル広島は、県産の食材を使ったグルメフェアを11月に始めた。シェフや料理長たちと生産者の商談会を初めて開き、食材を選んだ。館内六つのレストランで期間限定の特別メニューを提供し、観光客や訪日外国人客にサミット開催と広島の食の豊かさをアピールする。23年1月上旬までで、5、6月にも第2弾を予定する。

(2022年12月3日朝刊掲載)

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