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震災被災地状況を市長に報告 派遣の笠岡市職員

 東日本大震災で被災した福島県浪江町に岡山県笠岡市が業務支援で派遣している市職員の猪原亮祐さん(25)が27日夕に休暇で帰省し、市役所で三島紀元市長に現地の状況などを報告した。

 同町からの要請を受け、市は昨年4月から職員1人を派遣している。市人権推進課の所属だった猪原さんは今年4月、希望して前任者と交代で同県二本松市に置かれている臨時町役場に赴任した。任期は1年間で、避難している町民の内部被曝(ひばく)検査や放射線測定器の貸し出しなどの業務をサポートしている。

 同市に避難している町民は約2500人。猪原さんは「1日約20人が検査を受けている。落ち葉も放射線量が高く、触らないよう呼び掛けている」と報告した。

 1月6日から再び業務に当たる。「浪江の人に早く戻ってきてと言われた。大変だが、やりがいがある。お役に立ちたい」と抱負を語った。(谷本和久)

(2013年12月29日朝刊掲載)

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